古いノートPCが最後にたどり着いたOSがAntiX Linuxだったとは-1

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古いノートPCが最後にたどり着いたOSがAntiX Linuxだったとは-1

つい先日までPeppermintOSが最後に見つけたLinux OSだと思ってはしゃいでいた。

PeppermintOSは、確かに最初は軽く感じた。しかし、日本語入力などの初期設定から始まって、何をするにも「あのファイルが足りない」「この設定に追記する必要がある」など、AIの助けを借りてなんとか必要な環境が整った頃、少しずつ重く感じるようになった。

特にYoutubeなどとwebなどを同時に開いているとフリーズに近い状態になったりした。初期設定にPuppy Linuxやtiny Core Linuxほどの難しさはなく、軽さに優位なOSだと思っていたが、いつのまにか予想と違ってきた。

私の知識不足のせいもある。しかし、このまま我慢していたくはなかった。「でも、もう探し尽くしたからなあ」頭に浮かぶのは今まで使って軽めと感じたLinuxばかりで、「またあれを使うのもなあ」という感覚だった。

期待せずにAI(Gemini)に質問してみた

前にも訊いたことがあったので、あまり期待せずにAIに質問してみた。「RAM 2GBの10年以上前の古いノートパソコン(64bit)でも使用に耐える軽いLinuxを、debian系、Ubuntu系でそれぞれ3つづつ提案してください。特に日本語入力、プリンタ(Wifi接続)設定が難しくないものを希望します。」

AI の回答は次のようなものだった。


カテゴリディストリビューション特徴と軽量性
Debian系1. Bodhi LinuxEnlightenmentベースのMoksha Desktopを採用。非常に高速で軽量。日本語環境設定は後述。
Debian系2. AntiXSysVinitとrunitを採用し、systemdを使用しない超軽量ディストリビューション。IceWMやFluxboxなどのウィンドウマネージャーを使用。
Debian系3. Debian (Netinstall + LXQt/Xfce)ベースが極めて安定しており、インストール時に軽量デスクトップ環境(LXQtやXfce)を選択することで、不要なパッケージを削ぎ落とした最小構成が可能。
Ubuntu系4. LubuntuLXQtデスクトップ環境を採用したUbuntuの公式フレーバー。非常に軽量で、Ubuntuの豊富なパッケージとサポートが利用可能。
Ubuntu系5. XubuntuXfceデスクトップ環境を採用したUbuntuの公式フレーバー。Lubuntuよりやや重いものの、使いやすさと安定性に優れる。
Ubuntu系6. Ubuntu MATEMATEデスクトップ環境を採用。GNOME 2の流れを汲み、軽量ながらもモダンで使いやすいインターフェースを提供。

Boodhi Linuxは確かに軽くて、安定もしていた。認めつつも「そうなんだけど、何か物足りなさを感じるんだよな。刺激が少ないんだよな。目立たない優等生的な」

Antixはインストールが何度も失敗して、原因がつかめないまま諦めた過去があった。もっと過去に遡ると、偶然インストールできたことがあって、当時はほとんどLinuxの経験がなかった私は、「もっと他のLinuxを試してみたいと」いう理由で変えてしまった経験がある。その後何度試みてもインストールできずに諦めたのだった。

このリストの中で私の目を引いたのはDebian(LXQT/Xfce)だった。「このOSはまだ使ったことがない。なんだか軽そうな雰囲気がある。ところで、「LXQtとかFluxboxとかXfce、MATEなどデスクトップ環境だと思うが、どれが一番軽いのだろう?」

それが分かれば選択の目安になると思い、Geminiに質問してみた。

「デスクトップ環境の軽さの順番を付けてください。」

デスクトップ環境の軽さの順位のGeminiの回答



一般的に、デスクトップ環境の軽さは以下の順序になります。 IceWM/Fluxbox<LXQt<Xfce<MATE 」

「補足:軽さの決まり方 軽さは主に以下の2点に依存します。

1. デスクトップ環境 (DE) のリソース消費:

  • IceWM/Fluxbox:非常に軽く、古いPCに最適。設定はややマニア向け。
  • LXQt:KDEとQtの技術を取り入れつつ軽量化に成功したDE。
  • Xfce:LXQtより高機能で見た目も洗練されているが、その分少し重くなる。
  • MATE:機能が豊富で使いやすい反面、軽量DEの中では比較的リソースを使う。

2. ベースシステム:

  • AntiXがsystemdを使用しないことで、DebianやUbuntuの標準的なシステムより起動時のオーバーヘッドを極限まで減らしています。

お使いのノートパソコンのRAM 2GBでは、AntiXやBodhi Linuxのような非常に軽量なディストリビューションが必須となります。RAM 2GBであれば、上記のすべてが使用に耐えうるでしょう。」

「ついでだから、リストの順位をつけてもらおう」

OSの軽さの順位をつけてくれる?



順位ディストリビューションベースデスクトップ環境 (DE)軽さの理由
1位AntiXDebian系IceWM / Fluxboxなどsystemdを使用せず、非常に軽量なウィンドウマネージャーを採用。超軽量。
2位Bodhi LinuxUbuntu系Moksha Desktop (Enlightenmentベース)Enlightenmentの流れを汲む独自のDE。見た目も軽快さも優れている。
3位Debian (Netinstall + LXQt),Debian系LXQt最小構成でインストールし、軽量なLXQtを選択することで、無駄なサービスやパッケージを排除できる。
4位LubuntuUbuntu系LXQt軽量DEのLXQtを採用したUbuntuの公式フレーバー。安定性も高い。
5位Debian (Netinstall + Xfce)Debian系XfceXfceはLXQtよりやや重いが、安定したベースと最小構成で軽量化を実現。
6位XubuntuUbuntu系XfceXfceを採用したUbuntuの公式フレーバー。LXQtよりはリソースを消費するが、機能と使いやすさのバランスが良い。
7位Ubuntu MATEUbuntu系MATE,MATEはGNOME 2の流れを汲み使いやすいが、上記のDEよりはRAMを消費する傾向にある。


この回答によって、Ubuntu MATEは候補から外れた。IceWMのAntiXが気になったが、インストールが難しい記憶があるので、LXQTを使っているDebianに注目した。

いままでDebianは系統の大本のOSだから重いに決まっているいう先入観があったが誤解だったのだろうか?

「試しにDebianを使ってみようか。ところで、Netinstallって何?」

「Netinstall」って何?

Geminiの回答。

Debianの「Netinstall」とは



Debianの「Netinstall」(ネットインストール)とは、Debianをインストールするための最小限のデータだけを収録したインストールイメージのことです。

このイメージには、OSのインストールを開始するための基本的なプログラムと、ネットワーク接続を確立するためのツールのみが含まれています。残りの必要なソフトウェアパッケージは、インストール中にインターネット経由でダウンロードされます。

Netinstallの仕組みと特徴**

1. 最小限のISOファイル

Netinstallイメージ(ISOファイル)のサイズは非常に小さく、通常は数百MB程度(一般的なフルインストールDVDが数GBなのに対し)です。

このサイズのおかげで、ダウンロードが迅速に完了し、古いUSBメモリやCDにも書き込みやすいです。

2. インストール中のダウンロード

起動後、インストーラーがネットワーク接続を設定し、**Debianのリポジトリ(インターネット上のソフトウェア置き場)**にアクセスします。

ユーザーが選択したパッケージ(デスクトップ環境、サーバー機能など)は、その場でリポジトリからリアルタイムでダウンロードされ、インストールされます。

3. カスタマイズ性の高さ

Netinstallを使用すると、「ベースシステム」とユーザーが本当に必要とするパッケージだけを厳選してインストールできます。

これにより、標準的なフルインストールイメージに含まれている、あまり使わないであろうパッケージやサービスを省き、よりクリーンで軽量なシステムを構築できます。これは特に、前述のような古い・低スペックなPCで軽量Linuxを組む際に大きなメリットとなります。

メリットとデメリット

メリットデメリット
ファイルサイズが小さいインスト>ールにインターネット接続が必須
ダウンロード時間が短いネットワ>ークの速度にインストール時間が依存する
カスタマイズ性が高い必要なパッケ>ージを手動で選ぶ手間がかかることがある
非常に軽量なシステムを構築できる接続が不安定だとインストールに失敗することがある

古いノートパソコンに本当に必要な最小限の環境だけを導入し、リソース消費を抑えるという目的に、Netinstallは非常に適しています。


Debian(LXQt)を試してみた

何だかDebian(LXQt)がとても魅力的に思えてきたので、インストールしてみた。

インストールは簡単で何の問題もなかった。日本語入力やプリンタの設定など苦労することは起きなかった。

しかし、、、。

結果からいうと、Debian(LXQt)は確かに軽い部類のOSには違いなかった。しかし、Bodhi Linuxとは違う意味で面白みがなかった。

個性がないというか、飾り気がないというか、余計なものがない全く地味なOSの印象なのだ。

特別という程の軽さでもなく、便利な機能なども感じることがなかった。

「ちょっと期待したのと違うんだよなあ」

「あと残るのは、LubuntuとXubuntuか、どっちも地味そうな感じだなあ」

それからLubuntuとXubuntuのサイトを行ったり来たりしながら両者を比較したりしていた。

「しょうがないからLubuntuに決めるしかないか。こっちの方が軽いそうだし」

Lubuntuもかなり前に使っていたことがあったから、あまり新鮮味はなかったが、他に選択肢はないように思えていた。

しかし、天の邪鬼の私は、まるで追い詰められて開き直ったように(別に開き直る必要などないのだが^^;)へそ曲がりの決意をした。

「ようし、こうなったらもう一度AntiXに挑戦してみよう。それでだめならLubuntuだ」

そうして、私は最新のAntix Linux(IceWM)のイメージファイルをダウンロードした。つづく。

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