
今日は英単語のspeak,talk,say,tellという、日本語にすると似たような言葉になる動詞の、ニュアンスの違いを徹底的に学ぶことにする。
私の持っているイメージ
これら4つの動詞の私のイメージは次のようなものだ。
- speakはスピーカー(speaker)やスピーチ(speach)のように大きな音を出したり、一人で大勢を相手に壇上で喋っているイメージがある。演説や結婚式とか授賞式で話すようなイメージ。
 
(出典:YouTube[I Have a Dream speech by Martin Luther King .Jr HD (subtitled)]
RARE FACTS)
- talkはトークショー(talk show)のように、相手がいて会話を楽しんでいるイメージだ。明石家さんまさんなどはtalkの天才だろう。
 
(出典:YoyTube[Bill Gates Joked with Steve Jobs About Taking the Wrong LSD, Talks AI and Optimism for the Future]The Tonight Show Starring Jimmy Fallon)
- sayは何かを「主張」するイメージで、自分の考えを表現する感じを受ける。私の中学生の頃、ラジオの文化放送で『セイ!ヤング』(say! young)という深夜放送があって、パーソナリティや若者の本音の意見が聞けた。
 
(出典:YouTube[セイヤング 土居まさる] MrNakajikun)
- tellはテレフォン(telephone)のように、離れた人に自分の思いを「伝える」ことを意識した感じがある。高校1年生の時、私は持っていたローリングストーンズのLPレコードをクラスメイトのビートルズのLPレコードと交換して後悔したことがあった。そのLPレコードに中に入っていた「Tell Me」という曲は好きな1曲だった。去っていった彼女に戻ってきてくれと歌っていた。
 
(出典:YouTube[Tell Me] The Rolling Stones)
参考書のイメージ
これらのイメージは概ね合っているようだ。それは参考書にしている『読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑』でも以下のように説明されていたからだ。
| 動詞 | 話の方向 | 重点 | 意味 | 
|---|---|---|---|
| speak | 一方通行 | 行為 | 改まった場で話す | 
| talk | 双方向 | 行為 | カジュアルな場で会話する | 
| say | 一方通行 | 内容 | 特定の言葉を話す | 
| tell | 双方向 | 内容 | 内容を要約して伝える | 
だいたいのニュアンスの違いやイメージはわかったが、まだ使い分けるまでの認識が高まっていない。
もっと他の見解も見てみたいので、AI先生に意見を求めることにする。
Gemini先生に訊いてみた
speak,talk,say,tellのニュアンスや使う場面の違いを具体的に教えてください。
1. speak
- ニュアンス:
- 一般的に「話す」行為そのものを指します。
 - 形式的、一方的、または能力について言及する場合によく使われます。
 - 言語を話す能力や、公の場でスピーチをするような場面に適しています。
 
 - 使う場面:
- 言語を話す能力: “She can speak Japanese.” (彼女は日本語が話せる。)
 - 公の場での演説・講義: “The president will speak at the conference.” (大統領は会議で演説する予定だ。)
 - 電話で話す、誰かと話す(形式的): “May I speak to Mr. Tanaka?” (田中さんとお話しできますか?)
 - 特定の話題について話す(やや硬い表現): “We need to speak about the new project.” (新しいプロジェクトについて話す必要がある。)
 - 声に出すこと: “Speak louder, please.” (もっと大きな声で話してください。)
 
 
2. talk
- ニュアンス:
- 双方向のコミュニケーション、会話を指します。
 - Informal(非公式)な場面でよく使われます。
 - 意見交換、情報共有、雑談といった意味合いが強いです。
 
 - 使う場面:
- 友人と会話する: “I talked with my friends about our vacation plans.” (友達と休暇の計画について話した。)
 - 特定の話題について話し合う: “Let’s talk about your concerns.” (あなたの懸念について話し合いましょう。)
 - 電話で話す(非公式): “I was talking to my mom on the phone.” (お母さんと電話で話していた。)
 - 噂話をする: “They’re talking about the new boss.” (彼らは新しい上司について噂話をしている。)
 
 
3. say
- ニュアンス:
- 発言の内容、言葉そのものに焦点を当てます。
 - 何を言ったか、どのような言葉を使ったかが重要です。
 - 直接話法(引用符を使って発言をそのまま伝える)でよく使われます。
 - 「~と言った」という事実を伝える際に使われます。
 
 - 使う場面:
- 具体的な発言を引用する: “He said, ‘I’m tired.'” (彼は「疲れた」と言った。)
 - ある情報を伝える: “What did he say?” (彼は何と言ったの?)
 - 意見を述べる: “I want to say something about that.” (それについて一言言いたい。)
 - 言葉が出ること: “I couldn’t say a word.” (私は一言も言えなかった。)
 - (誰に)言ったかを示す場合は “to” が必要: “She said hello to me.” (彼女は私に挨拶した。)
 
 
4. tell
- ニュアンス:
- 情報を伝える、教える、指示するといった意味合いが強いです。
 - 誰かに(to someone)何か(something)を伝えるという構図が明確です。
 - 「~に教える」「~に話す」「~を告げる」といった訳がしっくりきます。
 - 必ず「誰に」という目的語が必要です。(例外もありますが、基本的には)
 
 - 使う場面:
- 情報を伝える・教える: “Tell me your name.” (あなたの名前を教えてください。) / “Could you tell me the way to the station?” (駅への道を教えていただけますか?)
 - 物語を話す: “He told us a funny story.” (彼は私たちに面白い話をしてくれた。)
 - 指示・命令する: “I told him to wait.” (私は彼に待つように言った。)
 - 秘密を打ち明ける: “Don’t tell anyone my secret.” (誰にも私の秘密を言わないで。)
 - 区別する(tell the difference): “I can’t tell the difference between the twins.” (その双子の区別ができない。)
 
 
まとめと簡単な使い分けの例
| 動詞 | ニュアンス | 使い方 | 
|---|---|---|
| speak | 話す行為、言語能力、公式な場面、一方的 | “I need to speak with you.” (あなたと話す必要がある – やや形式的) / “She can speak three languages.” (彼女は3ヶ国語を話せる。) | 
| talk | 双方向の会話、意見交換、非公式 | “Let’s talk about it later.” (後でそれについて話しましょう – 気軽な会話) / “We talked for hours.” (私たちは何時間も話した。) | 
| say | 発言の内容、言葉そのもの、引用 | “He said, ‘It’s cold.'” (彼は「寒い」と言った。) / “What did you just say?” (今、何て言った?) | 
| tell | 情報を伝える、教える、指示する、誰かに何かを伝える | “Please tell me the truth.” (本当のことを教えてください。) / “Can you tell me a story?” (何か物語を話してくれませんか?) / “He told me to leave.” (彼は私に立ち去るように言った。) | 
ついでにChatGPT先生にも訊いてみた
speak,talk,say,tellのニュアンスや使う場面の違いを具体的に教えてください。
🔹1. speak:フォーマルな「話す」
■ 特徴:
- 比較的フォーマルで硬い印象。
 - 一方通行の話、または能力としての「話す」。
 - 言語や発話能力にも使われる。
 
■ よく使う場面:
- 言語について話すとき(speak English)
 - フォーマルな場面での発言
 - プレゼンやスピーチなど
 
■ 例文:
- She speaks three languages.(彼女は3か国語を話します。)
 - May I speak with the manager?(マネージャーとお話できますか?)
 
🔹2. talk:カジュアルな「会話する」
■ 特徴:
- カジュアルで、会話・対話に使われる。
 - 話し合う、意見を交換するというニュアンス。
 
■ よく使う場面:
- 友人との会話
 - 話し合いや雑談
 
■ 例文:
- We need to talk.(話し合わないといけない。)
 - They were talking about the movie.(彼らは映画について話していた。)
 
🔹3. say:内容に焦点、「~と言う」
■ 特徴:
- 発言内容に焦点を当てる(何を言ったか)。
 - 基本的には話し相手の指定がない。
 - セリフや引用に使われることが多い。
 
■ よく使う場面:
- 具体的な言葉・セリフを言うとき
 - 誰に言ったかより「何を言ったか」が重要なとき
 
■ 例文:
- He said, “I’m tired.”(彼は「疲れた」と言った。)
 - What did she say?(彼女、なんて言ったの?)
 
🔹4. tell:相手に伝える(情報・命令・ストーリーなど)
■ 特徴:
- 「誰に言うか」が必須(目的語が必要)
 - 物語や命令、情報伝達などに使う
 - “tell 人 〇〇”の形が基本
 
■ よく使う場面:
- 情報を伝えるとき
 - 命令するとき(tell him to~)
 - ストーリーを話すとき(tell a story)
 
■ 例文:
- She told me the truth.(彼女は私に真実を話してくれた。)
 - Tell him to stop.(彼にやめるように言って。)
 
🔄 簡易まとめ(対比)
| 動詞 | 内容に注目 | 相手に注目 | フォーマル度 | 会話性 | 
|---|---|---|---|---|
| speak | △(一般的な話す能力) | △ | 高め | 低め(一方通行) | 
| talk | △(会話の内容) | ○(対話) | 低め | 高い(カジュアル) | 
| say | ◎(発言内容) | ×(相手不要) | 中 | 中 | 
| tell | ○(情報伝達) | ◎(相手必須) | 中 | 中 | 
私なりの理解
AIの比較では、Gemini先生よりChatGPT先生の方が簡潔にまとめて分かりやすく感じた。
色々見てくると、ニュアンスの違いや使う場面の違いが最初よりはっきりしてきた。
私なりに理解した違いをまとめたいと思う。
- speak: フォーマルな場で自分の意見や能力を話す。
 - talk:カジュアルに相手と会話する。
 - say:自分の思いを(書き、話し)留める。
 - tell:特定の相手に情報を伝える。
 
こんな風に単純化して整理すれば、私にも使い分けられると思う。
念の為Perplexityにも訊いてみた
もう十分だと思ったが、別のAIであるPerplexity先生にも訊いてみた。
1. speak
ニュアンス
- フォーマルな場面や、一方的に話すイメージが強い。
 - 言語や能力、話す行為自体を強調。
 - 会話の相手が明確でない場合や、スピーチ・発表などにも使う。
 
例文・使う場面
- I can speak English.(英語を話せます。)
 - May I speak to Mr. Smith?(スミスさんと話してもいいですか?)
 - She spoke about her experience.(彼女は自分の経験について話した。)
 
2. talk
ニュアンス
- カジュアルで、双方向の会話(おしゃべり)をイメージ。
 - 友達同士や日常会話でよく使う。
 
例文・使う場面
- Can we talk for a minute?(ちょっと話せる?)
 - They talked all night.(彼らは一晩中話していた。)
 - Let’s talk about your plans.(あなたの計画について話そう。)
 
3. say
ニュアンス
- 「言う」という動作自体や、発言の内容にフォーカス。
 - 「何を言ったか」に重点があり、「誰に」は明確でないことが多い。
 - 目的語は「言った内容」(直接話法や間接話法)になる。
 
例文・使う場面
- What did you say?(何て言ったの?)
 - She said she was tired.(彼女は疲れたと言った。)
 - Please say your name.(名前を言ってください。)
 
4. tell
ニュアンス
- 「誰に何を伝えるか」が重要で、目的語に「人」がくることが多い。
 - 指示や情報、ストーリーなどを「伝える」「教える」イメージ。
 
例文・使う場面
- Please tell me the truth.(本当のことを教えてください。)
 - He told us a funny story.(彼は私たちに面白い話をしてくれた。)
 - I told her to be careful.(私は彼女に気をつけるよう言った。)
 
まとめ表
| 単語 | ニュアンス・特徴 | 目的語 | 使う場面例 | 
|---|---|---|---|
| speak | フォーマル、一方的、能力 | 言語・人 | スピーチ、言語能力、公式な会話 | 
| talk | カジュアル、会話、双方向 | 人 | 友達との会話、雑談、相談 | 
| say | 発言内容にフォーカス | 内容 | 何を言ったか、発言内容の引用 | 
| tell | 誰に何を伝えるかが重要 | 人+内容 | 情報や指示を伝える、ストーリーを話す | 
使い分けのポイント
- speak:フォーマル、言語能力、スピーチ
 - talk:カジュアル、会話、相談
 - say:発言内容、引用
 - tell:人に伝える、指示や物語
 
AI先生達の評価
Gemini先生は例文が多く、ChatGPT先生は簡潔で、Perplexity先生はまとめ方が分かりやすいと感じた。
これでもう私は、これら4つの動詞の使い分けを良く理解できたので、早く誰かにtellしたいと思ったが、友達が一人も居ないので、街に出て道行く人達にspeakしようと家を出た。しかし恥ずかしいので止めて戻り家族とtalkしようとしたら、誰も私の話を聞いてくれなかったので、仕方なく今日考察したことを日記に向かって私はsaidした。ポテチン。
参考文献:


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